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サノバウィッチ レビュー ~イチャラブ的視点で見る~

サノバウィッチ レビュー ~イチャラブ的視点で見る~ 75点

 人気作品である本作を、僕が普通にレビューしても埋もれるだけでしょう。今回は「イチャラブ」一点に特化したレビューをお送りしたいと思います。先に結論からいうと、めぐるルートはイチャラブ特化作品並のイチャラブ傑作、特に後輩キャラ好きは是非買うべし。寧々ルートも僕は嫌いだけど人によってはいいと思います。他のルートには期待しない方がいいでしょう。なお僕はめぐるを攻略した時点で、他ヒロインを攻略する気がおきなくなったのでおまけ的立ち位置の和奏ルートはやっていません。それではレビューをどうぞ。

本文

 さて、まず「イチャラブ」とは何かということを書いておかなかればならないだろう。イチャラブという言葉の意味は使う人によって千差万別で、各人が自分のイチャラブというものを持っているだろう。僕にとってのイチャラブを説明することは難しいが、要は主人公とヒロインに感情移入してイチャイチャを一緒に楽しむことで、主人公とヒロインの恥ずかしさやら幸せやらといった感情を体験することに楽しみを見出しているのだと思う。いや自分の心の仕組みなんてよく分からないのでただの予想ではあるが、この仮説からどんなイチャラブシナリオが良いかをなんとなく言うことはできる。つまり主人公とヒロインに感情移入するために恋愛の過程を丁寧に描き、付き合った後は感情を強くストレートに表現してプレイヤーを悶えさせるようなシナリオが良いと思うのである。
 
 そこを理解してもらったところで、本作を語る上で重要な問題「イチャラブとシリアスの関係」について考えてみよう。イチャラブ派ゲーマーの中にはシリアスがあるだけでクソシナリオだという人もいる。僕はそうは思わないが、シリアス展開がイチャラブを台無しにするようなシナリオもままあるのは事実である。大事なのはシリアス展開がイチャラブの邪魔をしているか、それともイチャラブを増幅しているかではないだろうか。そして本作のシナリオも重いシリアスがあり、泣きゲー3原則(死ぬ、消える、忘れる)のような展開もある。それがイチャラブとどんな関係を結んでいたかって?……めぐる以外酷かった。(詳細はネタバレ感想で)
 
 では以上の理論武装を終えたところで個別のルートの出来を語っていこう。まず、程度の差はあるが、どのルートにもイチャイチャしているシーンが一定量含まれている。(作品全体の方針としてイチャラブを入れようとしたのだろうか)。それ自体はイチャラブゲーマーとして喜ばしいことではあるのだが、イチャイチャするシーンがあるからといってそれをイチャラブ的に楽しめるとは限らない。本作をイチャラブゲーだと言っている人がけっこういるが、僕にはめぐるルート以外をそう呼ぶことは到底出来ない。
 
 まず悪いルートから説明すると、紬ルートと先輩ルートはイチャラブゲーマーに喧嘩を売っているも同然の内容であった。確かにイチャイチャしてるシーンはある。問題はそこからのシリアスへの入り方で、ネタバレ故詳しくは説明できないが、イチャイチャしたシーンの後で、突然実はヒロインはイチャイチャしている間も◯◯で苦しんでいたといった事実が明かされるのだ。こっちはイチャイチャで幸せだったのになんだよコレ。僕は精神にダメージを負った。イチャラブの量自体もそれほど多くはないので、こういうのが許せない人はやらない方が幸せだと思う。別にシリアスを入れるなという訳ではないが、こういうイチャイチャを否定するようなシリアスは本当にやめて欲しい。
 
 寧々ルートはまあ評判がいいのも分かる。シリアスが勃発するまでは凄いシナリオだと思っていた。恋愛の過程が上手く、序盤からニヤニヤしっぱなしで、ヒロインの感情が伝わってきて、シリアスが収まった後にもイチャラブがあるのでイチャ量も多い。最初に書いた条件を満たした良いシナリオじゃないかと思うだろうが、僕はシナリオのある特殊なギミックに耐えられず、シリアス展開で主人公に対する感情移入を完全に破壊されてしまった。おかげでそれ以降少しも楽しめないばかりか、プレイするのが苦痛だった。とはいえ、あるギミックが気にならない人なら本ルートは良イチャラブといっていいと思われる。
 
 そしてめぐるルートである。噂ではかのイチャラブ神、保住圭が書いたらしいが、まさしくイチャラブシナリオの傑作である。まず、シリアス展開が中盤で終わり、そのあとはひたすらイチャイチャしているだけだから、他ルートのような惨状にはならない。また、もちろんイチャラブを否定するようなシリアスもない。それどころか本作のシナリオはむしろイチャイチャを強化するために作られているように思える。
 
 めぐるルートのシナリオをネタバレにならない範囲で説明すると、 
1、他人の感情を感じる力を持ったが故に人と深く関われない主人公と、過去のトラウマで人との関わりに臆病になっためぐるがなんだかんだで仲良くなる。(共通)
2、めぐるは主人公を同志と捉え、自分のトラウマを打ち明ける。
3、主人公がトラウマをなんやかんやする。
4、くっつく
5、ひたすらイチャイチャする

なんかすっごいクソシナリオに見える要約だが、ネタバレと説明の都合上こうなっただけで、実際はもっと複雑なシナリオなのでそこは誤解しないで欲しい。

 まず本作は最初に言ったような良いイチャラブシナリオの条件を全て満たしている。付き合うまでの過程は丁寧でニヤニヤでき、それ故に登場人物に感情移入できて、シナリオに余計なものは入らず(シリアスはめぐるのトラウマであるから、余計とは言えない)、シリアスに邪魔されず、付き合った後のイチャラブも安心の保住クオリティである。キャラクタ-としても気安くくっついてきたり、主人公のエロ発言に「うわセンパイサイテー」と言いながらなんだかんだで懐いていたり後輩キャラの王道を行っていて可愛い。
 
 特に素晴らしいのはやはり付き合った後だ。人懐っこい後輩だっためぐるが実は乙女で、あ~んすら恥ずかしくて出来なかったり、主人公の能力によるデリカシーの無さに怒って
「バカ、エロ、このマジトーヘンボクセンパイ!」
と顔を真っ赤にしながら怒るのがたいへん可愛い。更に凄いのがある程度そんなイチャラブを経た後の展開で、
主人公(能力でめぐるの感情を読むことに引け目を感じてきた(´・ω・`))
めぐる(先輩きっと能力のことで引け目感じてる)

主人公「そうだ思っていることを全てめぐるに言えば公平じゃん!」
めぐる「思ってること全部隠さないでいうから、ノーガードで殴り合おうぜ」
(※この解釈は僕の誇張と曲解を含みます)
こ の 発 想 は な か っ た。このライターは天才ですか。確かに感情をストレートに表現するイチャラブゲーが良いとは最初に書いたのだが。

 これ以降めぐるは自分の気持ちを常に口に出す用になる。イチャラブゲーの必殺技いわゆる2段デレである。こんな展開から始まるイチャラブ地獄
「くっつくのが一番、好きって気持ちを伝えられる気がするんですよね」
「ほら、センパイ、わかります?、えいえい、センパイ、センパイっ♪」
「センパイ、センパイっ、今日も大好きですよー♪」
そう、このシナリオのテーマ(コミュニュケーション)や設定、めぐるの深く付き合える相手が欲しいという願い、付き合う前のコミュ障同士のもどかしいやりとり、全てがこのイチャラブのためにあったのである。これぞまさに僕が望む理想のイチャラブシナリオのひとつの形とも言うべき作品だったと思う。

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あま恋シロップス レビュー

あま恋シロップス 73
1、概要
発情をテーマにした萌えゲーよりの抜きゲー……というようなものを期待して僕は本作を購入したのだが、プレイしてみると萌えゲーとしても抜きゲーとしても中途半端なところがある印象だ。まず萌えゲーとしてはシナリオのボリュームが明らかに少なく、また恋愛描写も物足りない。一方で抜きゲーとしてみるとHシーンの数が、ひとりあたり8シーン(13HCG)*4人でボリュームが物足りない。とはいえHシーン自体の質は高く、エロにかなり力を入れていることは様々なこだわりから感じられる。ボリュームが足りないことを覚悟して、あくまで抜きゲーと購入するなら良作たりえる作品だろう。可愛い絵で濃いエロをやるというコンセプトを見事に達成している作品であるように思う。

2、萌えゲーとして見た場合
個別シナリオが短い。それに尽きる。共通ルートの構造も問題だ。共通シナリオの中にヒロインの選択イベントが挟まる形式なのだが、共通の終わりに主人公とヒロインがくっついてしまうのである。よってそこまでの積み重ねが足りていない。最初からヒロインは全員主人公に明らかな好意を示してはいるのだが、何故主人公がそのヒロインを選んだのかというところを短い選択イベントでは表現しきれていなかった印象だ。それでいて個別に入るとすぐイチャイチャし出すので、シナリオに乗れない。ヒロインの可愛さはそれなりに表現出来てはいるが、ただ可愛いヒロインを見たいのなら萌えアニメでも見れば良いのであって、萌えゲーならば恋愛等を上手く使ってプレイヤーを萌え狂わせて欲しいと思うのである。

3、抜きゲーとして見た場合
シーン数が少ないことは最初に述べた。しかしそれに目を瞑れば本作はなかなかの抜きゲーだと言えるのではないか。公式ページを一見すると、量産型の絵が可愛くてHシーンが多いだけの抜きゲーにも見える。発売前の宣伝でも、「こんなに可愛い絵で濃いエロが見れるんです!」といった感じで絵だけゲーなのかなあという感じもした。しかしながら、本作は絵以外の要素も抜きゲーとしての自覚とこだわりを持っていたように思う。

(1)シーンのエロ傾向
全体的な傾向として、発情がテーマなのでヒロインのエロさを強調するようなシーンが多い。具体的にはヒロインにエロく責められたり、誘い受けだったり、見せつけてくるようなシーンが多い。実は発情してHに及ぶシーンは全体の半分程しかないのでそれ目当ての人は注意。

(2)CG・演出
まず絵が可愛い。可愛いだけでなく表情もエロい。エロを盛り上げる差分をうまく使っていて、下着の濡れ差分、自分でおまんこを開く差分、足を開く差分、クリ攻め差分等こだわりを感じる。主人公の顔をCGに入れるのはやめてほしかった(全体で4枚程しかないが)。流行りのカットイン演出もあり、主人公の乳首にヒロインがしゃぶりつくカットインと舐めるカットインが両方用意されているのには乳首攻められ党員として感動した。また着衣Hにおいて服をはだけさせる差分が多い。

(3)シチュ
足コキ、電マ、オナホコキ、脇コキ等色々用意されている。そして、これが本作の最大の長所だと思うのだが、シチュの見せ方が工夫されていてうまい。例えば足コキのシーンでも、ただ足コキするのではなく、みんなとテスト勉強してる中こっそり机の下で足コキをする。それだけでなくシーンが進むと、まんじゅう様が術で服を透視させてくれて、ヒロインが巫女服に手を入れてオナニーしているのが見えるというオナニー足コキシチュに派生する。この相互オナニー的足コキシチュのエロさがたまらん。服透視によってヒロインの全裸が自分だけ見える背徳感もいいねえ。他にもオナニーシチュでただヒロインがオナニーするのでなく、主人公の足の間で胸を揉まれ、指をしゃぶりながらオナニーする。このときわざわざ最初はヒロインの足を閉じておいて、差分で開かせるこだわりがえらい! 更に例を挙げれば、手コキシチュでは主人公の乳首攻めを絡める、フェラシーンでは定番となった途中で他のヒロインが来てこっそりフェラするアレをやる等、シチュをエロく見せて飽きさせないための工夫が多い。ただし本番はやや単調なシーンが多い気もする。

(4)テキスト
とりあえず卑語が多く、おまんこがきゅんきゅんするだの子宮が精液欲しがってるだのといったセリフが多いので満足。

(5)日常シーンとHのカンケイ
これはダメ。発情ゲーなのに、次はこのヒロインが発情する番だな的ノリで書かれたような、脈絡のないHシーンが多い。ひとつだけ、主人公が射精した精液でパンツを汚されたまま一日接客や日常を過ごすという神シチュはあった。こういう日常からエロい気分になれるような描写をもっと増やして欲しい。

(6)総評
絵やテキストが突出してエロい訳ではないが、各要素のこだわりと工夫でエロいシーンが出来上がっている。ボリュームさえあれば手放しで褒められたのに……。4人ヒロインならせめて10シーン欲しかった。

4、その他
ハーレムはないよ。サブはこころと小夜の3Pが1シーンだけ。
鈴のシナリオは短すぎて評価出来ないものの、もし長ければハートウォーミングロリ妹シナリオの傑作だったと思う。次のCUBE作品はこのライターをメインにしてくれ。もうひとりのライターは会話やシナリオが理屈っぽすぎるというか説明的すぎるというか、もっと萌えゲーなんだからヒロインの感情を前面に出したシナリオを書いてくれ。
個別感想を書くと、鈴は良シナリオで兄妹の絆と日常を描きながら、そこからの可愛さや小悪魔さが出ていて非常にエロい。つゆりは幼馴染のぽわっとした空気から、発情すると女に変貌するのがエロい。穂積は例の足コキとオナニーがあるだけで満足。アンはなんかコンセプトが曖昧でいまいちエロくなかった。